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”家賃保証会社”って何?連帯保証人と別に必要なの?詳しく教えて!
2021年05月04日
お部屋の賃貸契約をする際に”連帯保証人”を求められることが主流でしたが、昨今では連帯保証人の代わりに、”家賃保証会社”を利用する契約が増えてきました。また、連帯保証人と家賃保証会社の両方が必要なケースもありますので、家賃保証会社の役割や利用するメリット、デメリットについて詳しくご紹介します!
1.家賃保証会社とは
”家賃保証会社”とは、借主が家賃等を滞納した際に、代わりに貸主に家賃等を支払うことを保証している会社のことで”賃貸保証会社”や”保証会社”と呼ばれています。これまでは契約時に”連帯保証人”を立てることが一般的でしたが、昨今では”家賃保証会社”加入を契約の条件とする管理会社や貸主が増えています。管理会社や貸主からすると借主が家賃等を滞納しても確実に回収することができるからです。
なお、家賃保証会社を利用する場合の”保証料”は、借主負担が一般的です。その金額は、初年度の契約時に家賃の0.5か月~1か月分、その後契約更新するごとに更新手数料が発生する場合があります。保証料は家賃保証会社ごとに変わりますので、契約時にしっかり確認しておきましょう!
2.家賃保証会社を利用するメリットとデメリット
家賃保証会社を利用するメリット
基本的には連帯保証人が必要な賃貸借契約でも家賃保証会社に加入すれば連帯保証人を立てなくてよいケースがあります。連帯保証人は借主が家賃等を滞納した場合に肩代わりして支払う立場なので、身内でもなかなか頼みにくいですよね。また、核家族化が進む現代では連帯保証人になってもらう親族が一人もいないという方もいらっしゃいます。さまざまな理由から連帯保証人を頼めない方にとって連帯保証人なしでお部屋を借りられるのは大きなメリットと言えるでしょう。
また、連帯保証人をつける契約の場合は、賃貸借契約書や保証契約書に連帯保証人の直筆署名、実印の捺印、印鑑証明書の提出が必要となり手続きに時間がかかってしまします。家賃保証会社を利用すればこの時間と手間も省けるので、引越しをお急ぎの方にもおすすめです。連帯保証人を立てられる方でも手続きが面倒だという理由で、あえて保証会社を利用する方もいらっしゃいます。
家賃保証会社を利用するデメリット
家賃保証会社を利用するには”保証料”が必要になりますので、その出費が一番のデメリットと言えます。入居時には敷金、礼金、前家賃、鍵交換代などの入居費用、引越会社へ支払う料金、家具家電の購入代など出費がかさみますよね。さらに保証契約更新時には更新事務手数料の支払いが必要になる場合もありますので、連帯保証人を立てられる方にとっては不要な出費となってしまいます。
また、万が一家賃を滞納してしまった場合、家賃保証会社から立て替えた家賃の支払い請求が来ることになります。その際、督促手数料を請求されたり、信用販売系(クレジットカード等)の情報を参照して審査を行っている家賃保証会社の場合は信用情報に傷がついてしまったりする恐れもあります。
3.家賃保証会社に関するよくある質問
Q1.連帯保証人がいても、家賃保証会社は必ず利用しないといけないの?
A1.物件の管理会社や貸主が家賃保証会社への加入を賃貸借契約の条件としている場合は、必ず利用しなければいけません。
Q2.家賃保証会社は借主が自由に選べるの?
A2.基本的に管理会社や貸主が指定する家賃保証会社を利用することになります。家賃保証会社によっては保証プランがいくつかあり、借主が選択できる場合があります。詳細は契約時に担当者に確認しましょう。
Q3.家賃保証会社を利用すれば、連帯保証人はつけなくていいの?
A3.家賃保証会社への加入が必須となっている物件でも”連帯保証人もつけてください”とお願いされる場合もあります。これは家賃保証会社が倒産するリスクを回避したり、借主が生活トラブルを起こした際に連帯保証人に仲裁に入ってもらったりするケースがあるからです。家賃保証会社だけでいいのか、連帯保証人もあわせて必要になるかは物件によって異なるので、連帯保証人をつけたくない方はお部屋探しの際に事前に担当者に伝えることをおすすめします。
4.まとめ
家賃保証会社への加入が賃貸借契約の条件となっている物件が増えています。保証会社の役割やメリットとデメリットをしっかり理解しておきましょう。初回保証料や毎年の更新手数料の金額については特にトラブルが多いので、契約時に必ず確認しておきましょう!