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賃貸における管理費とは?使い道や共益費との違いを紹介
2024年09月21日
管理費はマンションやアパートを維持管理するための費用ですが、具体的な使い道や共益費との違いについて知らないという方も多いのではないでしょうか。
管理費の在り方次第で得をすることもあれば損をすることもあるため、どういったものなのか把握しておくことが大切です。
この記事では、賃貸における管理費の概要をはじめ、その使い道や共益費との違いなどについて詳しく解説します。
これから賃貸物件を探す方は、ぜひ参考にしてください。
賃貸における管理費とは
賃貸における管理費とは、賃貸物件の共用部分を維持・管理するために必要な費用を指しており、建物全体の快適さと安全性を保つために欠かせないものです。
管理費は家賃とは別に請求されることが一般的ですが、物件によっては家賃に含まれている場合もあります。
管理費の金額は物件の規模や設備、立地条件などによって異なりますが、高級マンションやタワーマンションでは、管理費が高額になることが多いです。
また、管理費は賃貸契約書に明記されており、契約期間中は毎月支払う義務があります。
管理費の支払いを怠ると契約違反となり、最悪の場合は退去を求められることもあるため、注意が必要です。
管理費の使い道
管理費は、賃貸物件の共用部分を維持・管理するために使用されます。具体的な使い道としては、以下のような項目が挙げられます。
- 清掃費用:共用廊下やエントランス、エレベーター内などの清掃にかかる費用
- 保守点検費用:エレベーターや防犯カメラ、照明設備などの保守点検にかかる費用
- ゴミ収集費用:ゴミ置き場の清掃やゴミの収集にかかる費用
- 共用部分の修繕費用:共用廊下やエントランス、駐輪場などの修繕にかかる費用
- 防犯対策費用:防犯カメラの設置やセキュリティシステムの導入にかかる費用
これらの費用は、入居者全員が公平に負担することで建物全体の品質を維持し、快適な生活環境を提供する役割を果たしています。
管理費の使い道は物件ごとに異なるため、賃貸物件を選ぶ際には、管理費の詳細についても確認することが重要です。
共益費との違い
賃貸物件の契約時に、「管理費」と「共益費」という言葉を耳にすることがあるでしょう。
これらは似た意味を持つことが多いですが、実際には少し異なる点があります。
共益費とは、共用部分の維持・管理にかかる費用を指し、管理費と同様の目的で使用されます。
しかし、共益費は主に共用部分の電気代や清掃費用に限定されることが多く、管理費よりも範囲が狭いです。
一方、管理費は共益費に比べて広範な項目に使用されることが多く、管理人の人件費や防犯カメラの設置費用、エレベーターの保守点検費用などが含まれます。
管理費の相場
賃貸における管理費の金額に明確なルールや法律はなく、貸主や不動産会社の方針で決められるケースが多いです。
管理費の金額は物件の種類や立地、規模によって異なりますが、一般的に家賃の5%〜10%が相場といわれています。
九州都市部の高級マンションでは、管理費が月額1万円を超えることも珍しくありませんが、地方都市や郊外のアパートでは月額数千円程度に収まることが多いです。
管理費の設定は物件ごとに異なるため、契約前に必ず確認するようにしましょう。
特に、新築物件やリフォームされた物件では、管理費が高めに設定されることがあるため、注意しながら物件を選ぶことが大切です。
管理費0円物件の仕組み
賃貸物件を探していると、「管理費0円」という表示を目にすることがあります。
管理費0円物件の多くは、実際には家賃に管理費が含まれているケースがほとんどです。管理費が別途請求されない代わりに、家賃が高めに設定されています。
0円と聞くと毎月の支出を抑えられることから得をしていると思われがちですが、場合によっては損をする可能性もあるため注意が必要です。
管理費込みで損をするケース
管理費込み物件は家賃に管理費が含まれているため、毎月の支払いが一括で済むという利点がありますが、場合によっては損をすることもあります。
管理費込み物件の家賃は、管理費が別途請求される物件に比べて高めに設定されていることが多く、実際の管理費以上に支払っているケースも少なくありません。
たとえば、管理費込みで家賃が設定されている物件では、実際の家賃や管理費がいくらなのか、賃借人側ではわかりません。そのため、管理費を余分に支払っている可能性があります。
また、敷金・礼金や仲介手数料などは、家賃の金額をもとに算出されますので、管理費込みの家賃であれば、その分初期費用が割高になってしまいます。
管理費込みの物件では余分なコストを支払うリスクがあるため、あらかじめ費用の内訳を確認しておくようにしましょう。
管理費込みで得をするケース
管理費込みの物件は費用面で損をするケースがありますが、務めている会社から家賃補助が支給される方であれば得になる可能性があります。
家賃補助の形は会社によってさまざまですが、家賃全額補助で管理費・共益費が自己負担の場合は、管理費込みの物件を選ぶことで毎月の支出を抑えることが可能です。
家賃8万円、管理費6,000円の場合、毎月の自己負担は6,000円になりますが、管理費込みの物件を選べば毎月の自己負担は0円になります。
家賃補助の内容は会社によって細かな違いがあるため、利用する場合は事前に制度の内容を確認しておきましょう。
まとめ
この記事では、賃貸における管理費の使い道や共益費との違い、相場や管理費0円物件の仕組みなどについて解説しました。
管理費は賃貸物件の維持管理をするうえで欠かせない費用であり、綺麗で快適な生活環境を保つために必要です。
家賃に組み込まれている場合は、余分に費用を請求されている恐れがあるため、管理費込みの物件を選ぶ際は内訳に注意しましょう。
駅前不動産では、福岡・佐賀を中心に幅広いエリアの賃貸物件を取り揃えています。
管理費別、管理費込みの物件のご案内はもちろん、費用面で気になることや分からないことがある場合は、ぜひお気軽にお問い合わせください。