住まいのこと
賃貸物件の室内やベランダで喫煙できる?注意点や喫煙方法を紹介!
2023年09月26日

令和2年4月1日から、原則屋内禁煙が義務化されました。これにより、飲食店や事業所など、多くの方が利用する施設でタバコが吸えなくなっています。愛煙家にとっては厳しい世の中ですが、外で吸えないならせめて家の中ではゆっくりタバコを吸いたいと考える方が多いでしょう。
しかし、賃貸物件の喫煙は近隣トラブルに発展する可能性や、退去時の請求が高額になる可能性があるなど、さまざまな注意点があります。
この記事では、賃貸物件で喫煙する際の影響や注意点などを詳しく紹介します。
賃貸物件で喫煙できる?
賃貸物件の室内で喫煙できるかどうかは、賃貸契約書の内容により変わります。当然ですが、室内喫煙が禁止されている契約であれば吸ってはいけません。
契約書に記載がなければ喫煙しても問題ありませんが、その場合は退去時に壁の張り替えが必要になるため、原状回復費が高くなる可能性があります。換気扇の下や空気清浄機の前でタバコを吸うことで、匂いの充満や壁のヤニ汚れを防止することが可能なため、普段から気を付けておけば、退去時の負担を減らすことができるでしょう。
ベランダでの喫煙は要注意
室内での喫煙が禁止されている賃貸物件に住んでいる方の中には、タバコを吸う時にベランダに出ているという方もいるのではないでしょうか。ベランダは室内ではないため、室内喫煙禁止には当てはまりません。
しかし、ベランダは集合住宅の共用部に該当するため、「共用部は火気厳禁」または「共用部の喫煙は禁止」と明記されている場合、タバコは吸ってはいけません。
また、ベランダでの喫煙は近隣住民とトラブルに発展しやすいため注意が必要です。匂いの感じ方は人それぞれ違うため、タバコが嫌いな方からのクレームにつながりやすくなります。近隣住民から管理会社へ連絡が入れば、注意勧告を受け、最悪の場合は退去を命じられる可能性もあります。くれぐれも周りへの配慮を忘れてはいけません。
賃貸物件で喫煙する方法
もちろん室内では喫煙しないのがベストではありますが、せめて自分の部屋では落ち着いて喫煙したいと考える方も多いでしょう。しかし、喫煙が許可されている賃貸物件でも、借りている部屋である事には変わりないため、出来るだけ室内ではタバコを吸わないようにするのがベストです。
外の喫煙所でタバコを吸ってから帰宅する、吸いたくなったら灰皿が置いてあるコンビニまで行くなど、室内で吸わない対処法はさまざまあります。それでもどうしてもタバコを吸いたいという方は、以下の方法を参考にしてみてはいかがでしょうか。
換気扇の下で吸う
換気扇の下でタバコを吸えば、煙が部屋中に充満することはありません。
しかし、換気扇で吸われた煙は外に排出されるため、近隣住民からクレームが届く可能性がないとは言い切れません。また、換気扇が汚れるデメリットもあります。
とはいえ、換気扇の下で吸うのと吸わないのでは大きく異なるため、室内の壁や煙の充満が気になる場合は、換気扇の下で吸う習慣を身に付けると良いでしょう。
空気清浄機を使う
空気清浄機の前でタバコを吸うという選択肢もあります。換気扇の下まで移動するのが面倒だという方は、部屋全体をカバーできる機能が備わっている空気洗浄機を利用するとよいでしょう。
しかし、ある程度はヤニや匂いの付着をカバーしてくれるとはいえ、完璧ではありません。また、性能がよい製品は高額である場合が多いです。
紙ではなく電子タバコを吸う
紙タバコとは違い電子タバコからはヤニが出ません。また、電子タバコは葉を燃やすのではなく蒸しているだけなので、余計な煙が出ないメリットもあります。
しかし、いくらヤニや煙が出ないとはいえ、吸う本数が多ければ当然ながら匂いは付着します。電子タバコだから吸っても大丈夫というわけではないため、注意しましょう。
壁のヤニ汚れを落とす方法
賃貸物件の室内で喫煙している場合、退去時には壁の張り替えが必要になるため、原状回復費用が高額になる可能性があります。
原状回復費用を抑えるためには、定期的に壁のヤニ汚れを掃除することが重要です。タバコで付着した壁のヤニ汚れを掃除するためには、まず以下の道具を用意します。
はじめに目に見える汚れやホコリを水で拭いた後、汚れている箇所にアルカリ性の洗剤を吹きかけて雑巾やブラシでこすります。注意点としては、強くこすりすぎないことです。強くこすると剥がれる恐れがあり、さらに原状回復費用が高くなる恐れがあります。
一通り掃除が終わった後は、乾いた雑巾やタオルで余分な水分をなくします。これはシミやカビの発生を防ぐためなので、絶対に忘れないようにしましょう。
まとめ
賃貸物件で喫煙する際の注意点や方法について詳しく解説していきました。近年では、受動喫煙を防止する観点から屋外での喫煙スペースが削減され、屋内では多くの場所で禁煙となっています。せめて家の中ではゆっくりとタバコを吸いたいという方も多いと思いますが、その部屋もオーナーさんから借りているものになります。
賃貸物件の室内では喫煙しないに越したことはないですが、やむなく喫煙する際は、換気扇の下で吸う、空気清浄機を使う、電子タバコに切り替えるなどの配慮を忘れず、快適な賃貸ライフを送れるようにしていきましょう!