住まいのこと
メゾネットとは?メリット・デメリット&おすすめの人を紹介!
2024年02月28日
部屋探しのときに目にするメゾネットとは、2階以上の階層で構成され、住戸内に階段があるタイプの部屋のことです。
「おしゃれ」「開放的」といったイメージを持つ人も多く、採光や通風で有利、プライベート空間を確保しやすいなど、メゾネットには多くのメリットがあります。
一方、いくつかのデメリットもあるため、メリット・デメリットの両方を知ったうえで、自分の希望に合うかを検討することが大切です。
この記事では、メゾネットのメリット・デメリットを解説します。
メゾネットとは
メゾネットとは、アパートやマンションといった集合住宅でありながら各住戸内が2階以上の階層で構成され、住宅の内部に階段があるタイプの物件を指します。フランス語で「小さな家」を意味する「maisonnette」が語源です。メゾネットは戸建て住宅のように利用でき、デザイン性の高い物件も多くあります。
また、メゾネットと同じように各住戸で複数階層になる物件には、「テラスハウス」や「ロフト」といった種類もあります。テラスハウスは室内構造はメゾネットとほとんど同じですが、長屋のように隣の住戸と壁がつながった低層の連棟式集合住宅です。ロフトの場合、建築基準法ではあくまで収納目的のスペースとされ、床面積や高さ、設備に制限があります。
メゾネットのメリット
ここからは、メゾネットのメリットを紹介します。
プライベート空間を確保しやすい
メゾネットは居住スペースが階層で分かれているため、プライベートな空間を確保しやすいことがメリットです。例えば、2階はプライベートな空間に、1階は来客対応もできるフロアにしておけば、急な来客があったときも慌てず迎え入れられます。家族と生活する場合も、それぞれの生活スペースを分けやすく、リラックスして個々の時間を過ごせるでしょう。
フロアによって雰囲気や目的を変えられる
メゾネットはフロアが分かれているため、目的や好みに合わせて部屋の使い方を変えたり、異なる雰囲気のインテリアを楽しんだりできます。例えば、1階部分はシンプルなインテリアでテレワークスペースや書斎を作り、2階部分のプライベート空間は自分好みのアジアンテイストのインテリアでまとめるなどです。部屋を上手く使うことで、仕事とプライベートのON・OFFの切り替えもこれまで以上にスムーズになるかもしれません。
収納スペースが豊富なことが多い
メゾネットタイプの場合、階段下が収納になっている物件も多いです。収納スペースが充実していれば、ストーブや扇風機といった季節家電やスーツケースなどの大きな物もスッキリ片付けることができます。
下の階への騒音が抑えられる
メゾネットは、階下に伝わる生活音を抑えられることもメリットです。アパートやマンションなどの集合住宅で気になるのが、下の階への騒音です。メゾネットタイプの場合、2階を子ども部屋にすれば階下に伝わる音を軽減できます。
自然光がよく入り風通しがいい
メゾネットは、通常のフラットタイプの部屋に比べると高さがあるため、風が通りやすいです。また、上階・下階にバルコニーや窓がついていることが多く、室内に自然光が入ることもメリット。長く住み続けるうえでは、採光や通風は重要なポイントです。吹き抜けのタイプのメゾネットもあり、開放感あるおしゃれな空間で生活できます。
メゾネットのデメリット
メリットの多いメゾネットですが、デメリットもあります。
家事動線が長くなる
フロアが分かれていることはメリットである一方、家事動線が長くなるというデメリットもあります。水回りやベランダなど、設備の配置によっては家事動線が長くなり、階段がある分、掃除の手間がかかる傾向にあるでしょう。階段の上り下りも必要になるため、家事動線も考えたうえで家具の配置などを考える必要があります。
居住スペースが減る可能性がある
メゾネットタイプは階段がある分、同じ床面積のフラットタイプの部屋と比べて居住スペースが少なくなることがあります。ただし、吹き抜けなど開放感ある設計の物件を選べば広々とした空間を演出することも可能です。実際に物件に足を運んでみて、部屋の印象や収納の数や場所などをチェックしておくといいでしょう。
光熱費が高くなることがある
メゾネットは上下に空間が広がっているため、通常のフラットな部屋と比べると冷暖房が効くまでに時間がかかります。これにより、光熱費が高くなることがあります。また、熱気は上に、冷気は下にたまりやすいため、フロアによって温度差を感じることも。ただし、物件の冷暖房設備や断熱性能、間取りによっても変わってくるため、設備もチェックしておくのがおすすめです。
階段に注意する必要がある
小さいお子さんや高齢の方と暮らす場合、階段には注意が必要です。階段の上り下りが負担になるだけでなく、転倒や転落のリスクがあります。転落防止用の柵やフェンスなど、必要に応じて対策しておきましょう。
メゾネットがおすすめなのはどんな人?
メゾネットタイプの物件は、下記のような人におすすめです。
- プライベートな空間をしっかり分けたい人
- 自宅兼オフィスとして使いたい人
- 来客が多い人
- 小さな子どもがおり階下への騒音が気になる人
- おしゃれな物件、こだわりのある物件に住みたい人
まとめ
メゾネットはフロアが分かれているため、プライベートな空間を確保しやすいことがメリットです。フロアごとに異なる目的で活用したり、雰囲気の違うインテリアを楽しむなど、自分の好みに合わせてこだわりの空間が作れます。一方で、家事動線が長くなる、掃除に手間がかかる、階段に注意する必要があるといったデメリットもあります。デメリットへの対策を考えておくと、快適に暮らし始められるでしょう。
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