お金のこと
敷金・礼金って何?分かりやすく教えて!
2020年10月01日
引越しをする際に支払わなければならない「敷金」と「礼金」。契約をする際、初期費用としてかかってくることは知っていても、何のために支払うお金なのか疑問に思っている方も多いですよね。そんな敷金と礼金の意味や違いを分かりやすく説明します!
1.敷金・礼金とは
簡単に言うと、「敷金」は担保として大家さんに預けるお金で、家賃滞納があった場合や、退去時の清算金に充当されます。清算後、余った敷金は全額返還されます。関西地方では「保証金」とも呼ばれているようです。一方「礼金」は、大家さんに支払うお礼金となっており、一切返金はありません。詳しく見ていきましょう。
敷金(敷引)とは
敷金とは、賃料の不払いや、原状回復費用(通常の使用に伴い発生した損耗を除く)の未払い等に備えて、貸主が担保として無利息にて預かる費用のことをいいます。退去時、借主が支払うべき債務がある場合、その額を差し引いて残金を返還するケースが多いです。賃貸借契約時の特約で退去時に敷金から差し引かれる費用を確認しておきましょう。
敷引きの場合は、退去の際に入居時に支払った敷金から一定額が差し引かれます。敷引き額(差し引く金額)が事前に設定されており、敷引き額は退去時の返還対象になりません。
礼金とは
礼金とは、文字通り、入居に際して貸主に支払う謝礼的な費用です。敷金とは違い、退去時の返還対象になりません。退去時実費精算の場合は、故意・重過失による汚損、破損、毀損(きそん)があれば原状回復費用として別途請求されます。
2.敷金・礼金の相場は?
敷金・礼金の相場は、家賃の1ヶ月~2ヵ月分が目安です。敷金・礼金あわせても2ヵ月分程で募集している物件がほとんどです(地域差あり)。しかし、ファミリー向けの広めの物件や、戸建ての貸家等は3か月以上に設定している物件も多くあります。また、ペット可の物件でペットを飼われる場合、敷金や礼金がプラスになることがあります。賃貸借契約時の条件をしっかり確認しておきましょう。
また最近では、「敷金・礼金ゼロ」で初期費用が安く済む物件も多くあります。引越しにはまとまったお金がかかりますので、こういった物件は魅力的ですよね。しかし、多くの場合、特約で短期解約の違約金や、退去時のクリーニング費用が設定されています。初期費用は安く済みますが、他の条件をよく確認してから契約するようにしましょう。
3.最近は敷金なしが主流?!
福岡・佐賀エリアの傾向にはなりますが、最近は敷金を預からない物件が多く見られます。以前は、敷金ありで募集している物件も多く見られましたが、退去時の敷金清算トラブルなどが多かったため、現在では礼金のみで募集する物件が増えているようです。ただ、テナントや店舗、駐車場等の契約に関しては敷金を預け入れるのが一般的となっています。
敷金・礼金については地域差があるようなので、不動産会社の担当に確認して、相場とずれがない物件かどうか確認してみましょう。
4.まとめ
賃貸借契約の条件は様々なものがあります。敷金・礼金どちらを払うにしろ、特約や退去時の清算方法をあわせて確認しておくことが大事です。物件を申し込む前に、不動産会社の担当者にしっかりと確認しておきましょう!