住宅購入
中古戸建てを購入するときの注意点とは?失敗しない選び方も解説
2025年04月26日

「中古の戸建ては買って失敗しそう」
「安くて魅力的だけど古くても大丈夫?」
中古戸建ての購入を検討している方の中には、このような不安を抱えている方も多いのではないでしょうか。
中古戸建ては新築と比べて多くの魅力があり、特に経済的なメリットや、すでに整った地域コミュニティに参加できる点などが挙げられます。
しかし、築年数や建物の状態など、中古住宅ならではの注意点もあります。
この記事では、中古戸建てを購入する際に知っておきたいポイントや、メリット・デメリットについて詳しく解説します。
さらに、賢い選び方のコツや市場の動向についても触れていますので、中古戸建ての購入を検討されている方は、ぜひ最後までご覧ください。
中古住宅とは?市場の動向も紹介
中古住宅とは、すでに他の人が所有し使用された住宅のことを言い、未使用の住宅でも、築1年以上経った住宅も中古住宅に分類されます。
中古住宅は新築住宅よりも「価格が安い」というのが大きな特徴ですが、新築物件と異なり、築年数や前居住者の使用状況に影響を受けることが特徴です。
国土交通省のデータによれば、新築戸建てやマンションの供給が減少している一方で、中古住宅の流通は増加傾向にあります。
中古住宅が増えている理由は、新築物件の価格高騰やリノベーションの普及が背景にあるとされています。
中古戸建てを購入するときに知っておきたい注意点
中古戸建てを購入する際には、いくつかの重要なポイントに注意する必要があります。
特に、物件の法的な制約やリフォームの必要性など、新築購入にはない中古戸建てならではの注意点があります。
本章では、中古戸建てを購入するときに知っておきたい注意点について詳しく解説します。
①再建築不可物件や増改築できない土地ではないか確認しておく
中古戸建てを購入する際、再建築不可物件や増改築が制限されている物件ではないかどうか、確認することが重要です。
再建築不可物件とは、一度取り壊すと既存建物と同様の建物を建て直すことができない土地を指します。
都市計画法による規制や、建築基準法の変更などが理由で再建築が不可能になることがあります。
これらの土地を購入すると、将来的に建て替えやリノベーションが難しくなるため、価格にも大きく影響を与えますので、購入前に確認しておくことが必要です。
②リフォームの必要性を確認する
中古戸建てを購入する際には、リフォームの必要性を確認することが重要です。
築年数や前居住者の使用状況により、内装や設備が古くなっている場合があります。
特に、キッチンや浴室などの水回りはリフォーム費用がかかることが多いため、事前に見積もりを取り、予算を考慮した上で購入を検討することが大切です。また、中古戸建ての場合、室内だけではなく外壁や屋根の塗装にも高額な費用がかかります。
購入前に外壁工事や塗装工事の必要性もあらかじめ確認することが重要です。
③ホームインスペクションを依頼する
ホームインスペクションとは、専門家が住宅の状態を詳細に調査するサービスです。
購入前にホームインスペクションを依頼すると、建物の構造や設備の不具合を把握し、修繕の必要箇所を確認できます。
特に中古戸建ての場合、目に見えない部分の劣化や欠陥があることが多いため、ホームインスペクションを利用することで、安心して購入を進めることができます。ただし、ホームインスペクションには簡易的な調査から詳細な調査までさまざまなものがあります。
中古戸建てに必ずしもホームインスペクションが必要というわけではなく、調査を行わない方も多いです。
④売り出しされている理由を確認する
中古戸建てが売りに出される理由を確認することは、購入を検討する際に重要です。
例えば、住環境の変化や周辺地域の問題が理由で売却されることがあり、これらの理由を理解することで、将来的なトラブルを避けられます。
契約時に事件・事故・火災などの重大な事項の告知義務はありますが、売却理由は告知義務ではありません。
購入後に後悔しないためにも、売却理由を不動産会社や売主に事前に確認しておくことをおすすめします。
⑤契約不適合責任について確認しておく
契約不適合責任とは、契約の目的を達せられないような重大な品質や性能について、購入後に発見された不具合については、売主が修繕や補償を行う義務があり、一定期間、売主が物件の責任を負うことを指します。
売主が一般の方の場合、契約不適合責任の期間は一般的に3か月と設けられる場合が多く、売主が宅建業者の場合は、契約不適合責任は引渡し日から最低2年間と長くなります。
中古住宅を購入する際には、この契約不適合責任の範囲や期間について確認し、万が一のトラブルに備えることが大切です。
中古戸建てを購入する際の失敗しない選び方
中古戸建てを選ぶ際には、いくつかのポイントを押さえることで、失敗を防ぐことができます。
以下に、賢い選び方のヒントを紹介しますので、確認していきましょう。
①新耐震基準を満たした中古戸建てを選ぶ
一般的に「新耐震基準」は1981年以降の建築基準のことを言いますが、2000年に施行された改正建築基準法(現行法)により、さらに新しい耐震基準が導入されました。
新耐震基準によって基準がより厳しくなっているため、地震に対する耐久性が向上した建物が増えています。
中古戸建てを購入する際には、この新耐震基準を満たした物件を選ぶことが推奨されます。
特に地震が多い地域や、大規模な震災が予測されている地域では、耐震性能の高い住宅を選ぶことで、より安心して暮らせます。
②リフォーム・増改築の履歴を確認する
中古戸建ての場合、前所有者がリフォームを行っている場合があります。
定期的な交換が必要な給湯器やエアコンの交換時期、また、10〜15年ごとの外壁や屋根の塗装が実施されているかを確認することで、購入直後にかかる費用のおおよその予測が立てられます。
また、戸建ての場合、増改築が行われていることもあり、場合によっては違法建築物になっていることもあります。
リフォームや増改築の履歴を確認することで、正確な予算を立てられるだけでなく、不必要なトラブルも回避できます。
③周辺環境を確認する
中古戸建ての購入を検討する際には、周辺環境を確認することも重要です。
治安や騒音、日当たりなど、生活に影響を与える要素を事前に調査することで、後悔のない選択ができます。
特に、隣地の人とのトラブルの有無や、どのような人が住んでいるかを事前に調査することで、将来的なトラブルを回避できます。
中古戸建てを購入するメリットとは?
中古戸建てを購入する大きなメリットは経済的な点です。
新築に比べて価格が安く、同じ予算で広い物件や好立地の物件を選ぶことができます。また、既に建物が存在しているため、引っ越しやリフォームが比較的スムーズに進む点も魅力です。
さらに、地域コミュニティにすぐに参加できるため、周囲との関係を築きやすいこともメリットの一つです。
中古戸建てを購入するデメリットとは?
中古戸建てにはいくつかのデメリットもあります。
まず、築年数や使用状況によっては、リフォームや修繕が必要になる場合があります。また、耐震性能や断熱性能が新築に比べて劣ることが多く、快適性が低いことがあります。
さらに、物件の状態によっては、将来的に修繕費用がかかることも考慮する必要があります。
まとめ
中古戸建てを購入する際には、メリットとデメリットをしっかりと理解し、注意点を知った上で慎重に検討することが大切です。
この記事では、中古戸建ての特徴や市場の動向、注意点、賢い選び方について詳しく解説しました。
駅前不動産では、中古戸建ても豊富に取り扱っております。
経験豊かなスタッフが、お客様に最適な住まい選びをお手伝いいたしますので、物件の購入を検討されている方は、ぜひお気軽にご相談ください。