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住宅ローンの一括返済は得?損?メリットや注意点を詳しく紹介!

2023年09月26日

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住居を購入する際、多くの人は手持ちの資金を使い一括で購入するのではなく住宅ローンを組みます。住宅ローンは借入額を分割して支払うため、毎月“利息”が発生します。利息は借入期間が長いほど増えていくため、月々の返済額も少しずつ増えていきます。そんな時に検討したいのが、住宅ローンの一括返済です。

この記事では、住宅ローンを一括返済するメリットや注意点、最適なタイミングについて詳しく紹介します。一括返済を考えている方は、ぜひ最後までご覧ください。

住宅ローンの一括返済とは

住宅ローンの一括返済とは、読んで字のごとく住宅ローンを一括で返済することです。

住宅ローンは、元金+利息の返済額を毎月支払うものですが、当然ながら一括で返済すればローンが完済されるため、毎月の返済負担がなくなります。一括返済する理由は、相続により思いがけない遺産が手に入った、残債を支払う金銭的な余裕ができたなど、人によりさまざまです。

また、一括返済以外の繰り上げ返済としては、一部返済という選択肢もあります。住宅ローンの一部を返済する一部返済では、その後の支払い期間を短縮するか、期間をそのままに毎月の返済額を減らすかを選択できます。

住宅ローンを一括返済するメリット

残債を支払う余裕ができたり思いがけない収入を得た際、住宅ローンの一括返済を考える方は多いのではないでしょうか。ここでは、一括返済する2つのメリットを紹介します。

総返済額が減る

住宅ローンを一括返済すると総返済額が減ります。元金+利息の返済額を毎月支払う住宅ローンは、返済期間が長くなるほど返済総額が増えます。しかし、一括返済すれば元金にかかる利息がなくなり、結果的に総返済額を減らすことができます

また、毎月の返済負担から解放されるという点も大きなメリットです。早くローンを完済して利息負担を減らしたいと考えている方には、特におすすめだといえるでしょう。

保証料が返金される

一括返済すると、住宅ローン借入時に前払いしている保証料が返済されます。保証料は住宅ローンの返済期間にかかるため、一括返済により減った分の期間に応じて返金される仕組みです。しかし、保証料の支払いが利息組込型の場合は戻りません。

住宅ローンを一括返済する際の注意点

総返済額が減り月々の返済負担から解放される住宅ローンの一括返済ですが、メリットばかりではありません。ここでは、4つの注意点を詳しく解説します。

一時的な負担が大きい

住宅ローンを一括返済すると、一時的に手元の資金が大きく減ります。一括返済により住宅ローンを完済しても、その後の生活は続きます。急な出費にも対応できる資金を確保した状態で、支出額や貯金額などを考慮しながら判断しましょう。

手数料がかかる

一般的に、住宅ローンの一括返済には手数料がかかります。具体的な金額は金融機関により異なりますが、相場は数万円程度です。しかし、変動金利の適用だと手数料を0円に設定している場合もあります。

保険を見直す必要がある

住宅ローンを一括返済すると団体信用保険の保証がなくなります。団体信用保険とは、住宅ローンの契約者が死亡や病気になった場合に残高がなくなる保険です。一括返済すると団信がなくなるため、新たに保険に入り直す必要があるケースが出てきます

団信以外の生命保険に入る必要性に迫られた場合でも、年齢を重ねるごとに保険料は高くなる傾向にあるため、保険内容の見直しは一括返済前に必ずしておきましょう。

住宅ローン控除を受けられなくなる

住宅ローンを一括返済すると、住宅ローン控除を受けられなくなります。住宅ローン控除とは、年末時点での残高の0.7%が最長13年間にわたって控除される制度です。当然ながら一括返済すればローン残高はないため、今まで確定申告で戻っていた税金はなくなり、税金の負担が増える可能性があります。

住宅ローンの一括返済はいつするべき?

返済後に残せる資金や各家庭の事情により変わりますが、一般的に住宅ローンの一括返済は以下のタイミングが最適であるとされています。


一般的に最適とされるタイミングは、13年の住宅ローン控除が終了したうえで、子どもが独立して教育費用にお金がかからなくなってからです

また、長期の住宅ローンを組んでいて退職後も支払いが続く場合は、まとまったお金が入る退職金で一括返済するケースもあります。いずれにせよ、急な出費や老後資金との兼ね合いで一括返済を選択するべきかは考えましょう。

まとめ

住宅ローンを一括返済するメリットやデメリット、最適なタイミングについて解説しました。毎月かかる住宅ローンは、返済期間が長くなるほど総返済額が増えていきます。一括で返済すれば利息がかからなくなり、毎月の返済負担からも解放されます。

しかし、一時的な負担が大きく団体信用保険の保証がなくなる点や、住宅ローン控除を受けられなくなるなどのデメリットもあるため、しっかりと確認した上で一括返済を行うことが大切です。


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