土地購入の流れは？買い付け・契約・引き渡しの3段階のプロセスを分かりやすく解説

投資目的や将来のマイホームを建てる場所として、土地を購入したいと考える方は多いです。

しかし、土地の購入は引き渡しまでにどのようなプロセスがあるか不透明な部分が多いことから、購入に踏み切れない方もいるのではないでしょうか。

土地購入にはさまざまなステップや複雑な法令があるため、購入する前に引き渡しまでの流れを把握しておくことが大切です。

この記事では、土地探しから引き渡し完了までのプロセスについて詳しく解説します。

【土地購入の段階①】買い付け

買い付けの段階では、土地探しと売主の購入意思の表明を行います。意思表明は厳密には契約ではないため、キャンセルはできます。

しかし、一度キャンセルすると同じ売主から土地を購入しづらくなるため、注意が必要です。ここでは、買い付け段階の詳細について解説します。

土地探し

土地購入をする前に、まずは土地探しをしなければなりません。近年では、インターネットで土地を検索してから不動産会社に相談する流れが主流です。

しかし、インターネットの画像だけではわからない部分も多いため、可能なら現地に行ってどのような土地か自分で確認するようにしましょう。

個人で土地の確認と判断は難しい場合もあるため、土地勘のある不動産会社やハウスメーカーの担当者に同行してもらうことをおすすめします。

買付証明書の提出

気に入った土地が見つかれば、不動産会社もしくは売主に購入意思を表明するための「買付証明書」を提出します。

買付証明書に明確な書式はなく、土地の情報や買主の情報、購入希望額などが記載されたものを使用します。

提出した段階で土地購入の交渉がスタートしますが、買付証明書には法的効力はないため、気が変わればキャンセルすることも可能です。

なお、買付証明書が複数提出された場合は、提出された順番で購入権を得るのが一般的であり、基本的には売主が買主を選ぶシステムになっていることは留意しておきましょう。

金融機関でローンの事前審査

土地の購入やその後の住宅建築でローンを組む予定であれば、購入金額がある程度明確になった段階で金融機関にローンの事前審査を受けに行きます。

事前審査では、実際にローンを組む前にいくらまでお金を貸せるかを金融機関が判断します。一般的には、事前審査が通れば本審査も同額の金額が借りられるケースが多いです。

はじめからローンの利用を検討しているのであれば、土地探しをする前に事前審査で借入の上限額を確認しておくのも一つの選択肢です。

【土地購入の段階②】契約

買い付けを終えた後は、契約の段階に移行します。契約が締結されるとキャンセルは容易ではないため、契約内容にはしっかり目を通しておきましょう。

ここでは、契約段階の詳細について解説します。

手付金の支払い

土地購入の契約をする際は、手付金として土地価格の10％程度、不動産会社が間に入っている場合は仲介手数料の50％程度を支払うのが一般的です。

支払った手付金は土地代に充当されるため、追加でお金を払うわけではありません。

なお、手付金や仲介手数料は現金でのやり取りになるケースが多いため、万が一に備えてある程度の資金は準備しておきましょう。

重要事項説明

契約をする際は、宅地建物取引主任者から重要事項の説明が行われます。

重要事項説明は土地や金額、契約内容などの最終チェックの役割を担っているため、不明点や気になる点がある場合は、このタイミングで質問をしましょう。

また、重要事項説明は不動産に関する法律や専門用語が多いため、はじめて土地を購入する場合は1度で理解できない可能性があります。

しかし、内容を理解しないまま契約するのはリスクがあるため、分からないことや疑問がある場合はその都度聞くようにしましょう。

ローンの本申し込み

売買契約を締結した後は、金融機関でローンの本申し込みをします。

本申し込みでは実際に金銭消費貸借契約を交わすため、運転免許証や保険証、所得証明書や源泉徴収票、実印や印鑑照明など、さまざまな書類が必要です。

必要書類は金融機関によって異なるため、本申し込みをする前に金融機関に確認しておきましょう。

【土地購入の段階③】引き渡し

金融機関で本申し込みを済ませ、無事に金銭消費貸借契約が締結されれば、いよいよ引き渡しに移行します。

引き渡しの際は、ローンの実行をはじめ、手付金の分を差し引いた残金の支払いや諸経費の清算、登記申請などを同日に行います。

同日にすべて行う必要があるため、売主と買主、司法書士が金融機関に集まって行うことが多いです。

作業が滞りなく実行されれば、土地購入が完了し、自分が正式な所有者となります。

まとめ

土地の購入には多くのステップがあり、手続きも複雑になりやすいです。

一見ハードルが高いように思えますが、一つずつ着実に進めていけば問題なく理想の土地が購入できます。

土地選びや売主とのやり取り、金融機関での手続きなど、分からないことがある場合は不動産のプロに相談してみましょう。

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