住宅購入
新着
中古マンションを購入後にやるべきことは?注意点も詳しく解説
2025年10月28日

中古マンションの購入手続きが完了しても、引き渡しがゴールではありません。
鍵を受け取ってから入居までには、やるべきことがたくさんあり、これらを済ませることで、後々のトラブルや不便を防ぐことができます。
この記事では、中古マンション購入後の大切な手続きや準備を、「購入直後」「入居まで」「入居後」の3つの段階に分け、見落としがちながらも必ずやっておきたいポイントをわかりやすく解説します。
中古マンション購入後「すぐに」やるべきこと

中古マンションの引き渡し後は、すぐに「現状確認」「関係者への挨拶」「各種保険への加入」の3つを早めに済ませましょう。
特に、不具合の早期発見や近隣住民との良好な関係構築は、その後の生活の安心感に直結します。
これらの準備を迅速に進めることで、快適で安心な新生活をスムーズにスタートできます。
設備などの動作確認
中古マンションでは、前の所有者の設備をそのままの状態で引き継ぐのが基本です。
契約時の説明通り、全ての設備が正常に動作するかを徹底的に確認することが重要です。
特に、以下の項目を重点的にチェックしてください。
- 水回り(キッチン、浴室、洗面、トイレ): 水漏れや、排水がスムーズに流れるか詰まりがないかを確認。
- 設備機器: エアコン、給湯器、照明、インターホン、換気扇などが故障なく動くかを一つずつ確認。
- 建具・開閉部: 窓やドア、その他の建具がスムーズに開閉するか、鍵に不具合がないかを試す。
不具合を見つけたら、すぐに不動産会社や売主に報告しましょう。
契約内容によっては、売主負担で修理や対応を受けられる期限があるため、早めの確認と報告が肝心です。
近隣・管理人さんへの挨拶
新生活を気持ちよく始めるには、入居前のご近所への挨拶が欠かせません。
特に中古マンションでは第一印象が大切で、最近はプライバシーを考慮して挨拶をしない方も増えていますが、購入後すぐに挨拶を済ませておけば、将来的な騒音などのトラブルを未然に防ぐことにつながります。
挨拶の範囲は、同じフロアの両隣と上下階が基本です。
また、入居後もお世話になる管理人さんへも「〇号室の〇〇です。お世話になります」と一言伝えておくことで、その後の相談がスムーズになるでしょう。
火災・地震保険の加入
引渡し後は、火災保険や地震保険への加入を早急に進めましょう。
住宅ローン利用時は火災保険加入が義務付けられていることが多いですが、任意の場合も災害に備えるため必須です。
マンションの場合、建物全体は管理組合の保険でカバーされることが多いため、個人では専有部分(壁、床など)と家財を対象とした補償に加入します。
特に地震による損害は火災保険ではカバーされないため、地震保険をセットにすると安心です。
災害は予告なく発生するため、できるだけ早く手続きを完了させましょう。
中古マンション購入後「入居までに」やるべきこと

購入手続きが無事に完了し、いよいよ引っ越しを迎えるまでの間も、準備を怠ることはできません。
新しい生活をスムーズにスタートさせるために、ライフラインの手続きや住まいの本格的な整備を早めに進めておく必要があります。
電気・水道・ガス・ネットの開始手続き
新居で快適に生活を始めるには、電気、水道、ガス、インターネットの使用開始手続きを、引っ越し前に必ず済ませておきましょう。
電気と水道はウェブや電話で簡単に手続きできますが、ガスは安全確認のために係員の立ち会いが必要なため、日時を予約します。
インターネットは工事が必要なケースがあるため、引っ越し直後から使いたい場合は遅くとも1〜2週間前には手配を済ませておきましょう。
これらの手続きを済ませておけば、引っ越し当日から不便なく生活を始められます。
リフォーム・ハウスクリーニングの実施
中古マンションには前の住人の痕跡が残っていることがあります。
気持ちよく新生活を始めるために、引っ越し前に必要なリフォームや内装の整備を済ませましょう。
壁紙の張り替えやフローリングの補修など大きな工事は、家具を入れると大変になるため、入居前に完了させるのが鉄則です。
また、ハウスクリーニング専門業者に依頼し、水回りやエアコン内部まで徹底的に清掃してもらうと衛生的です。
クリーニングも家具を置く前のタイミングで行うのが最も効率的です。
鍵の交換
前の所有者から鍵を引き継いだら、セキュリティ上の安心のため、入居前に新しい鍵へ交換することを強くおすすめします。
オートロックと連動した鍵を作る場合は管理会社に依頼しますが、交換に数週間かかる場合があります。
玄関の鍵だけを交換する場合は、鍵業者に依頼すれば比較的すぐ交換できますが、2種類の鍵を持ち歩くことになる点には注意が必要です。
ご自身の生活スタイルやセキュリティへの考え方に応じて、最適な方法で鍵交換を済ませましょう。
中古マンションを購入して「入居後に」やるべきこと

中古マンションへの入居が完了した後も、今後の生活の安心のために、必ず済ませておくべき手続きが残っています。
引っ越しを終えて落ち着いたタイミングで迅速に対応しましょう。
名義変更・登記手続きの確認
入居後、所有権移転登記が正しく完了したかを確認します。
登記完了後、法務局から届く「登記識別情報通知」(権利証)は、将来の売却やローンの借り換えに必ず必要な非常に重要な書類です。
契約書類などと別の場所に保管すると、いざ必要な時に見つけられない方が非常に多くいます。
届き次第、契約書などと必ず一緒にまとめて保管しましょう。
また、運転免許証、銀行口座、クレジットカードなどの各種名義変更も、郵便物の遅延や手続きミスを防ぐため速やかに済ませてください。
周辺環境や避難場所の確認
新しい地域で安全に暮らすため、生活に必要な周辺環境をしっかり把握することが重要です。
スーパー、病院、役所などの場所をあらかじめ確認しておきましょう。
また、災害に備え、地域の避難場所や避難経路、ハザードマップをチェックしておくことも欠かせません。
引っ越し直後のタイミングでご家族と確認し合うことで、万が一の災害時にも落ち着いて行動できる備えとなります。
住宅ローン減税の確定申告
住宅ローンを利用してマンションを購入した場合、住宅ローン控除という大きな節税制度を受けるために、購入した翌年の3月15日までに忘れずに確定申告を行いましょう。
控除を受けるための手続きは初年度のみご自身で必要ですが、翌年以降は年末調整で自動適用されます。
申告には登記簿謄本、売買契約書、源泉徴収票、住宅ローン残高証明書などが必要です。
多くの方にとって大きな節税となる制度ですので、期限内に必ず手続きを完了させてください。
中古マンション購入後の注意点

中古マンションを購入し、入居後も安心して暮らしていくためには、日々の維持管理や金利変動への注意も欠かせません。
将来売却することを見据えたメンテナンスを心がけることも重要です。
住宅ローン金利の変動に注意
変動金利型ローンを選んでいる場合、半年ごとの金利見直しに注意が必要です。
金利が上昇した場合は「固定金利への借り換え」など、リスクを抑える対策を検討しましょう。
逆に金利が下がっているときは、金利の見直しや借り換えで返済額を軽減できる可能性があります。
金利の動向に注意を払い、家計にとって最も有利な対応をとるよう心がけましょう。
定期的なメンテナンス
マンションの共用部分は管理組合が行いますが、専有部分の維持管理は居住者の責任です。
水漏れ、カビ、換気扇の汚れなどを放置すると、後々高額な修繕費が発生し、売却時の価格にも影響が出ます。
必要なメンテナンスは怠らないようにしましょう。
また、共用部分のメンテナンスについては管理組合の総会に出席するなどして、修繕積立金の状況や管理費の値上がりがないかなども定期的に確認しておくと安心です。
リセールを意識した維持管理
将来的に売却や賃貸を検討する可能性があるなら、日頃から「資産価値を下げない管理」を意識することが重要です。
査定時の評価には、室内の清潔さ、設備の更新履歴、管理費・積立金の滞納なしなどが大きく影響します。
設備を新しくしたり、使いやすい間取りに変更したりすることでバリューアップも期待できます。
中古マンションは「買った後の管理次第」で資産価値が大きく変わるため、長期的な視点を持って計画的に維持管理を行いましょう。
まとめ
中古マンションの購入は、手続きが終わったあとからが本当のスタートです。
設備の確認や挨拶、保険加入などを早めに行い、入居前にはライフラインやリフォーム、家具の準備を整えましょう。
入居後も登記確認や確定申告、防災対策を忘れずに実施することで、安心で快適な暮らしが続きます。
「駅前不動産」では、購入直後から入居後まで安心してサポートできる体制を整えています。
「購入後も色々とサポートしてもらいたい」「住宅ローン控除や登記の流れを教えてほしい」といったお悩みもお気軽にご相談ください。
中古マンションの情報とともに、あなたの新生活をトータルでサポートいたします。


 
 





