住宅購入
リフォーム費用の相場とは?築年数ごとの目安と部位別の費用を紹介
2023年07月28日
家に長く住めば住むほど、何かしらの不具合や劣化がでてきます。築年数が古い家であればリフォームが必要な場合が多く、大掛かりな工事になることも珍しくありません。はじめてリフォームをするという方であれば、相場がわからず踏み切れないという方も多いのではないでしょうか。
この記事では、リフォームの部位別の相場やメリット・デメリット、築年数ごとの目安について詳しく解説します。
【部位別】リフォーム費用の相場
リフォームを検討する際は、手を加えたい箇所と予算を明確にしておくことが大切です。ここからは、部位別のリフォーム費用の相場を紹介します。
トイレ
トイレのリフォームは20万〜50万円が相場です。単に便器を交換するだけであれば、比較的安くリフォームできます。しかし、和式から洋式への変更や室内の拡大などを行う場合は、50万円では収まらない場合もあるため、注意しましょう。
キッチン
キッチンのリフォームは70万〜200万円が相場です。キッチンのレイアウトや搭載する機能で変動しますが、システムキッチンの交換であれば、100万円前後になる場合が多いです。しかし、アイランドキッチンへの変更や水回りの工事を要する場合は、高額になる可能性があります。
浴室
浴室のリフォームは70万〜200万円が相場です。ユニットバスの交換だけであれば、100万円前後になる場合がほとんどです。しかし、構造を伴うリフォームであれば解体費用が高くなるため、高額になることが想定されます。
洗面所
洗面所のリフォームは20万〜70万円が相場です。洗面台の交換が主なリフォーム内容であり、洗面台のグレードによって費用が変動します。水を出すだけのシンプルなものであれば、20万円以内に収まる場合がほとんどです。
リビング
リビングのリフォームは50万〜300万円が相場です。壁紙の張替えや内装の塗り直しであれば、比較的低価格で実施することができます。しかし、内装の取り換えや間取りの変更が伴う場合は工事も大掛かりになるため、リフォーム費用も高額になりやすいです。
外壁
外壁のリフォームは1坪2万円〜3万円が相場です。リフォーム費用は使用する塗料の耐久性によって変動する傾向にあり、耐久性が高いほど高額になります。安い塗料で費用を抑えることも一つの選択肢ですが、耐久性が高い塗料の方が長期的な視点で見ればコストパフォーマンスに優れる場合もあるため、慎重に選ぶようにしましょう。
屋根
屋根のリフォームは1坪0.5万円が相場です。屋根の面積や使用する塗料によって多少変動しますが、多くの場合100万円以内に収まります。しかし、瓦の張り替えや撤去が伴う場合はその分の費用がプラスされるため、高額になる可能性があります。
外構
外構のリフォームは50万円~300万円が相場です。外構とは主に、フェンスや門などのことをいい、家の周りにある部分を指します。何を修理・交換するかで金額は変動しますが、小規模な工事で済む場合がほとんどであるため、他のリフォームに比べ、費用は安い傾向にあります。
リフォームするメリット・デメリット
住み慣れた家を長く維持するためには、リフォームが効果的です。しかし、リフォームはメリットばかりに見えますが、当然デメリットもあるため、注意しましょう。ここでは、リフォームのメリットとデメリットを紹介します。
メリット
長く住み慣れた家というのは誰しも愛着がわくものです。家をそのままの状態で綺麗にできることがリフォーム最大のメリットです。リフォームは部位ごとに新しくしていくため、リノベーションや建て替えみたいに大幅なデザインの変更は起こりません。これまでの家の雰囲気を残しておきたいと考えているのであれば、リフォームがおすすめです。
デメリット
前述したように、リフォームは部位ごとに新しくしていきます。そのため、デザインや間取りの変更ができない場合が多く、人によってはデメリットとなり得ます。家族構成の変化による間取りの変更はリノベーションの範疇であり、リフォーム工事の範囲で行おうとした場合は費用が高くつく可能性があるため、注意しましょう。
【築年数別】リフォームの目安
家の築年数によってリフォームの範囲が異なります。ここでは、築年数別のリフォームの目安を紹介します。
築20年
築20年以内の家であれば、水回りと内装のリフォームがおすすめです。水回り(トイレ、キッチン、風呂など)は毎日使う場所であるため、必然的に寿命が短くなってしまいます。また、内装についても日光やタバコの煙などに晒されることが多く、劣化しやすいです。住み慣れた家を長く維持するためには、定期的なメンテナンスを怠らず、交換のタイミングを見極めることが大切です。
築30年
築30年前後の家であれば、スケルトンリフォームがおすすめです。スケルトンリフォームは、壁や床、天井などをすべて取り払って間取りから作り直すリフォーム方法です。壁の中の配管に手を加えることもできるため、劣化が見られる箇所や破損している箇所はまとめて綺麗にすることができます。
間取りの変更もできるため、家族構成に変更があった際にも有用です。
築40年
築40年を超える家であれば、内装と外装を含めたスケルトンリフォームがおすすめです。ここまで何も手を加えずにいた場合は、内装以外にもあらゆる設備が限界に達している可能性が高く、間取りも現代的な暮らしからもかけ離れていることが想定されます。
また、建てられた時期によっては耐震構造の見直しが必要な場合もあるため、リフォーム費用が高額になる可能性があります。リフォーム費用があまりにも高額な場合は、建て替えを検討してみるのも一つの選択肢です。
まとめ
この記事では、リフォームの部位別の相場やメリット・デメリット、築年数ごとの目安について解説しました。リフォームは部位によって費用はさまざまであり、築年数によっても必要なリフォームの種類が異なります。住み慣れた家を長く維持するためには定期的なメンテナンスとリフォームが大切です。
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