不動産売却

不動産売却の流れを7ステップで解説！かかる期間の目安も紹介

2024年03月01日

不動産売却をする理由はさまざまですが、大きな金額が動くことや複数の工程があることから、流れを把握し事前準備を行うことが大切です。しかし、初めて不動産売却を経験する場合、「何から始めればいいか」「どのくらいの期間がかかるものなのか」など、わからないことが多く戸惑ってしまいます。

この記事では、不動産売却を考えたときに知っておきたい仕組みや流れについて解説します。

不動産売却の流れを7ステップで解説

不動産売却は、不動産会社に仲介を依頼することが一般的です。

相場を調べる
不動産会社に査定を依頼する
媒介契約を結ぶ
売却活動をする
売買契約を結ぶ
決済・引き渡し
確定申告

ここからは、それぞれの工程について解説します。

1：相場を調べる

不動産会社に査定を依頼する前に、自分自身で不動産の売却相場を調べておきましょう。不動産の価格はエリアによって変わるため、売却したい不動産の近くで販売されている不動産の情報を調べることで相場を把握できます。相場がわかれば、査定額が適正価格であるかどうかを自分で判断可能です。

相場は、インターネットで周辺の不動産を検索するか、「土地総合情報システム（国土交通省）」や「不動産取引情報提供サイト・REINS Market Information（指定流通機構）」といったサイトを活用して調べられます。

2：不動産会社に査定を依頼する

相場を把握したら、不動産会社に査定を依頼しましょう。査定方法には、「机上査定（簡易査定）」と「訪問査定」があります。机上査定は、実際には物件を見ずにデータから査定額を算出する方法です。訪問査定では担当者が実際の物件を見て細かく確認するため、時間や手間がかかるものの精度の高い査定が行えます。売り出し価格が不動産市場の相場よりも安すぎると売り主が損をしてしまいますが、かといって高くしすぎるとなかなか買い主が見つかりません。信頼できる不動産会社に相談し、正確な査定をしてもらうことが大切です。

なお、相談時には必要書類を準備しておくとスムーズ。どのような書類が必要になるか、事前に不動産会社に確認しておきましょう。

3：媒介契約を結ぶ

信頼できる不動産会社が見つかったら、「媒介契約」を結びます。媒介契約には以下の3種類があり、基本的には売り主が選択可能です。

不動産会社が作成する媒介契約書をしっかりチェックし、問題がないことを確認したうえで署名・捺印しましょう。

4：売却活動をする

媒介契約の締結が済むと、不動産会社による売却活動がスタートします。興味を持った買い主から問い合わせがあれば、物件について説明したり、実際の物件を案内したりします。売却成功率を高めるためには、内覧に向けた清掃や換気、室内を明るくする、人数分のスリッパを用意しておくといった工夫も大切です。

5：売買契約を結ぶ

買い主が決まったら、不動産会社を通じて条件の調整、買い主の審査、物件の最終調査などを行い、売買契約に進みます。「売り主」「売り主側の仲介業者」「買い主」「買い主側の仲介業者」の4者が集まり、売買契約を結ぶことが一般的です。宅地建物取引士が同席し、重要事項説明、手付金の支払い、売買契約書への捺印などを行い、売買契約が完了します。

6：決済・引き渡し

決済・引き渡しは、売買契約で決めた日時で行います。代金の支払い（決済）や所有権の移転登記申請を行い、不動産を引き渡します。売却する不動産の住宅ローンが残っている場合は返済も行います。売却する不動産に抵当権が設定されている場合は抹消手続きが必要になるため、事前に金融機関に確認しておきましょう。なお、抵当権抹消や所有権移転登記といった手続きは司法書士に依頼します。